たにもと眼科

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病気・手術のお話

日帰り白内障手術

手術当日の流れ

  1. 手術開始約1時間前に来院
    • 術前点眼(抗生物質、麻酔、散瞳剤、消炎鎮痛剤の点眼)
  2. 手術室入室
    • 皮膚・眼周囲の消毒ドレーピング(清潔な布を顔にかぶせる)
  3. 手術開始
    1. 結膜切開
    2. テノン嚢下麻酔
    3. 強角膜切開
    4. 前嚢切開
    5. 水晶体超音波乳化吸引
    6. 皮質吸引
    7. 眼内レンズ挿入
    8. 手術終了
  4. 眼帯装着しリカバリールームで休憩後帰宅

手術に至るまでの流れ

  1. 手術日決定
  2. 手術前検査【 手術約2週間前 】
    • 眼科一般検査
    • 結膜嚢培養
    • 涙道通水試験
    • 角膜曲率半径計測
    • 角膜内皮細胞検査
    • 眼軸長測定
    • 血液検査
    • 心電図
  3. 手術前説明【 手術約1週間前 】
    • 手術承諾書確認、術前減菌法の点眼薬(3日前より合成抗菌剤を点眼)をお渡し、術後の点眼指導
  4. 術後
    • 定期的な通院が必要です
      術翌日、術後2日、術後1週、術後2週・・・

黄斑部手術

黄斑上膜とは

眼底の中心は物を見るのにとても大切なところで、眼底(網膜)の中心部を黄斑部と言います。
黄斑部に張った異常な膜が網膜を引っ張り、かたちを変形させるため、ものが歪んで見えたり、視力が低下する病気です。
膜が自然になくなることはありません。治療方法は硝子体手術で、鑷子で膜を除去すると次第に網膜のかたちが元にもどります。
手術前の視力が良いほど手術後の視力は良好ですが、かたちは完全に元通りには戻りませんので歪みは残ります。

黄斑円孔とは

黄斑部の中心に穴が開く病気です。ものが歪んで見えたり、視力が低下します。孔が自然に塞がることはありません。治療方法は硝子体手術で、眼の中にガスを注入します。手術後は約1週間程度のうつ伏せ姿勢が必要です。

抗VEGF薬硝子体注射

網膜静脈閉塞症とは

網膜の静脈が詰まり、出血や腫れ(浮腫)を引き起こす病気です。高血圧、動脈硬化などが原因で、視力低下・視野の一部が暗く感じる(視野狭窄)などの症状が現れます。腕の静脈に蛍光色素を注入して網膜の循環状態を調べる蛍光眼底造影検査を行い、血流の悪い部位や新生血管などを確認し、治療方針を決定します。

治療方法は内服治療に加え、血管透過性亢進部位(血管の壁が脆くなっている場所)や血管の閉塞部位に網膜のレーザー治療を行います。黄斑浮腫に対し、必要に応じてステロイド剤(トリアムシノロン)のテノン嚢下注射や抗VEGF薬の硝子体内注射などを行います。

加齢黄斑変性症とは

年をとることにより、黄斑部の網膜の奥が傷んで、そこから新生血管などを生じ、出血や腫れ(浮腫)を引き起こす病気です。網膜の中心である黄斑部が傷むので、物が歪んで見えたり、真ん中が暗く見えたりします。

治療方法は、眼の中で増えたVEGFを抑え、新生血管を退縮させるルセンティス(抗VEGF薬)の硝子体注射や光線力学的療法があります。他に病気の悪化を防ぐための内服薬や発症予防・進行予防効果を期待しサプリメントの摂取を継続するなどがあります。

より良い視力を維持するためには、早期発見・早期治療が重要です。最近は早い段階で発見し治療を開始すると視力の維持が出来るため、自覚症状がない方でも早めの検査を受けることをお勧めします。

その他の網膜疾患

網膜剥離とは

眼の奥にある神経の膜(網膜)が剥がれる病気です。 眼球内にあるゼリー状の物質(硝子体)が網膜を引っ張って穴(網膜裂孔)を生じ、硝子体内の水分が穴から網膜の裏側にまわって溜まる裂孔原性網膜剥離が一番多いです。放置すると網膜はすべて剥がれ、失明します。

他にも滲出性網膜剥離、牽引性網膜剥離など穴がないタイプの網膜剥離もあります。飛蚊症、視野狭窄などの症状があれば、散瞳下での眼底検査が必要です。

治療方法は硝子体手術、バックリング手術です。裂孔ができても剥離していない状態では、レーザー光線で裂孔の周囲を凝固して、網膜剥離を予防することができます。

糖尿病網膜症とは

糖尿病は血糖値が高くなり、次第に全身の血管が傷んでしまう病気です。3大合併症として、腎症・神経症と網膜症があります。網膜症は、網膜にある毛細血管が障害を受け、血管の壁から血液成分が漏れ出て網膜に白斑や浮腫を生じたり、血管が閉塞して酸素不足な部分が出来、それを補うために新生血管が出来たりします。
新生血管は脆く、破れると硝子体出血を起こし視力が低下します。単純期、前増殖期、増殖期と進行していき、失明に至ることもあります。進行を予防するには定期的な眼底検査が重要です。

内科的な治療で血糖コントロールをすると同時に、網膜症が増殖期に進行しないようにレーザー治療で進行を遅らせることが出来ます。

緑内障

緑内障とは

現在日本の失明原因の第1位で、40歳以上の約5.0%(20人に1人)にみられます。初期には自覚症状がないですが、進行すると視野が狭くなり日常にかなり不自由を感じるようになります。自覚症状がみられた頃にはすでにだいぶ視野がかけていますし、一度失われた視野が元に戻ることはないので、早期に発見し早期に治療することが重要です。

当院では早期発見に力点をおいた診療を行っております。治療は眼圧を下降させる点眼薬を用いますが、個々人にあった薬剤の選択を心がけています。薬物治療で十分な効果が得られない場合、レーザー治療や手術を行います。

視神経乳頭
正常

 

緑内障

陥凹が拡大している

視野検査

進行すると視野が欠けてくる

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